懐かしギャルゲーレビュー

PS2中心にギャルゲーをプレイ。ネタバレしない程度に紹介。

ラムネ~ガラスびんに映る海~(PS2):レビュー

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機種:PS2
発売:2005/8/25
発売元:インターチャネル
ねこねこソフト「ラムネ」移植作品

あらすじ

隣の家に住むポンコツ少女・近衛七海
妹の友坂鈴鹿
町に住んでいて、夏だけ会いにくる従姉・仲里ひかり等、
主人公を取り巻く女の子たち。

みんなと過ごす夏、
ごく普通の夏
——だけど、かけがえのない夏。

海沿いの田舎町で、今年もこの季節が始まった。

感想

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もう9月ですが、気分だけでも夏に逆戻りしてみましょうか。
ということで、このラムネという作品。
ゲームを始めると幼少時代の話がはじまり、ここでヒロインが決定。
ねこねこソフト「みずいろ」と同じシステムですね。

「普通の日常が特別だったと気が付いた、あの夏」(パッケージより)
とあるように、日々の積み重ねというところが大切にされています。

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特に七海ルートでは、それが伝わってきますね。
これまで私がプレイしてきた他の作品では、
幼馴染の設定であっても、なかなか「積み重ねてきた日々」が
見えてこないヒロインがいたりもしました。

ラムネの七海ルートでは、
貸し借りの数を記録しておく、という二人がかわした「契約」や、
幼い頃からつけている「サカナの髪留め」といったエピソードが、
今も続いていたり、ちゃんと「二人が一緒に過ごしてきた」のを実感できるように
なってます。
そして何より、七海のポンコツっぷりがとても癒されます^^

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他のヒロインもみんないい味出してます。
私的は妹の鈴夏が好き。
主人公、得意の柔道技をかけられて起こされてます。ご褒美^^;

元気いっぱいかと思いきや、本人のルート(右)では誰だお前状態(笑)。
いやいや、どっちの鈴夏も可愛かったですよ。
「みずいろ」をやった方なら、進藤さんを思い出すかも。

攻略ルートは、望遠鏡を買ってもらったことで
皮肉にも、兄妹で星を一緒に見る理由がなくなってしまい、
さらにあるトラブルで、兄妹の溝を作ってしまった……
というところからはじまります。

「離れもしないけど、近づきもしない。ずっと同じ距離なんだね」と
二人を星座に見立ててポツりつぶやくシーン。これにはやられました……
このゲームにしては少ししんみりした雰囲気ですが、
遠慮しがちだった二人が歩み寄っていく場面ではグッときましたし、感動です。

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従姉のひかりもいいキャラですね。
明るく、強気なヒロインですが、
都会に住んでいて普段は会えないことから距離を感じているなど、
彼女なりの苦労もきちんと描かれているので、共感できます。
年下なのに小さいというところもツボでした。

気になったところは、話の進み方が遅いところかな。
日常会話が多いのでメリハリが少なく、ダレてしまっている気も。
コンセプトが「日常」なので仕方ない面もありますが。

それと、エンディングの入り方……というんでしょうか。
中途半端なところでスタッフクレジットが流れるので、
一瞬「あれ、バッドエンドになった?」と思ってしまいました。

音楽では、サンバ調でまさに夏!なOP「なんてね76'」と、
ノスタルジックでしっとりした挿入歌の「夕凪」がお気に入り。
オープニングムービーは、ミニキャラがちょこちょことダンスして和みます。

お気に入り度「B+」