懐かしギャルゲーレビュー

PS2中心にギャルゲーをプレイ。ネタバレしない程度に紹介。

夢見師(PS2):レビュー

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機種:PS2
発売:2006/12/28
発売元:プリンセスソフト

 あらすじ

夢村広宇は、これまで平凡な高校生活を送ってきた。
そんな彼だったが、ふとあることに気づく。

昨日と同じ……?


屋上で先輩が告白され、
クラスメイトに追いかけ回され……
昨日体験したはずの出来事が、今日も「同じように」繰り返されていたのだ。

成績優秀で容姿端麗な先輩、真田夏子
元気でノリの良い後輩、森田奈緒
謎のベールに包まれた少女、住吉咲夜

三人の少女たちと過ごす広宇の日常は、少しずつ変わり始める……

感想

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月火水木ではなく、月月火火

「1日が2回繰り返される」現象は、何を意味しているのか?
ちょっぴりミステリーが含まれたギャルゲーです。

「繰り返される」といっても、全く同じくなぞるのではありません。
例えば、夏子は階段から落ちてケガしてしまいますが、
2回目は、それを予知していた広宇がキャッチする……など。
広宇が介入することで変わっていく現実。

まるで1日を書き換えていくかのような展開が面白かったです。

あと、ループと思わせておいて、中盤で「実は広宇の○○だった」ということが
明かされたときは、なるほどと思いました。
この種明かしもなかなかじゃないでしょうか。

ループ部分以外は、一般的なギャルゲーテイストです。
あるキャラの立ち絵がないのをネタにするなど、ノリが寒く思えてしまうことも。
ただ、ギャグの勢いはあり、そう来るか!という流れもあったりして、面白いことには面白いです。

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夏子→奈緒→咲夜の順にストーリーが進むので、ルートはほぼ一本道。
大きな分岐は最後の選択肢ぐらいかな?

なんだかんだで、最初に攻略した夏先輩が好きでした。
とりあえず夏子を終え、奈緒の話を進めていくと、
実は話が繋がっていたことがわかります。
夏子は広宇がああなっても想い続けており、医者を志しているというのがステキだなと。

攻略対象ではありませんが、登瀬ばあちゃんも好きなキャラ。
ロリなおばあちゃんというインパクトもさることながら、
母親を亡くした広宇の親代わりになろうと頑張っていたというエピソードに感動。
広宇のためにカレーを作ったり、すごくいいおばあちゃんですね(涙)。

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終盤の話は、もう少し丁寧さがほしいところでした。
想いの力で奇跡が起きる結末は、悪くないですがご都主義的かも。
最後に夢見師の力はどうなったのかなど、いくつか謎が残っており、
スッキリしないところもありました。
(後で調べたところ、PC版では過去編などがあり補完がされているようです。)

お気に入り度「B+」