懐かしギャルゲーレビュー

PS2中心にギャルゲーをプレイ。ネタバレしない程度に紹介。

モノクローム(PS2):レビュー

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機種:PS2
発売:2004/8/26
発売元:キッド

あらすじ

両親を亡くし、桐丘家の養子となった桐丘大樹は、
義姉の桐丘千歳とともに、学院の廃寮で過ごしていた。

ある冬の日、
大樹は
白い翼を持つ少女・遊羽(ゆん)と出会う。
彼女は天使の見習いで、
本当の天使になる試験のためやってきたと言う。

その試験とは、1カ月の間に大樹を「幸せにする」こと。

大樹の幸せとは何か?
それを探るため、游羽は大樹のもとで生活していくことに……

感想

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設定こそキッドの「てんたま」と同じですが、
雰囲気は180度異なります。
聖書から引用したと思われるテキストが出てきたり、
礼拝堂のシーンもあったり、キリスト教がベースになっているようです。

ヒロインは6人いますが、攻略順はほぼ固定。

まずメインヒロインの游羽。
夜の教会でカラスとともに舞い降りる様は、
「漆黒の天使」……はい、ビジュアルに騙されました。

人は見かけによらないと言われますが、天使も見かけによらない。
「~っしょ~?」とか言ってたり。同居初日からセクシーアピールしたり、
清楚なイメージぶち壊し^^;

でも、游羽ルートはプレイしてて純粋に感動できます。
「黒い羽を落とすと人間になれる」とか、羽にまつわる話も良いですし。
神に背いて人間になろうとする游羽と、
それを止めようとする親友・雛水のやり取りも印象深い。

単なるハッピーエンドでないのも、この作品ならではなのかなぁ……と。

一方、香織、沙也加、千歳ルートは、「幸せ探し」との関連が薄いかな。
エピソードそのものは悪くないけど、
この3人の攻略時点ではモノクロームの良さが見えてこないので、もったいない。

クライマックスとなる梨沙ルートも、
出会ったばかりの天使が惹かれあうなど、ツッコミどころ多め。
梨沙のミステリアスなキャラは好きでしたが。

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ちなみに私が最も好きなのは、ちーちゃんこと千歳。
しっかり者の義姉でこの容姿。はじめはギャップ萌え狙い?(汗)と思いきや、
シリアスを和らげてくれるこのオーラは絶妙。

声優には詳しくないですが、田村ゆかりさんのボイスも和まされます。
風呂上がりの牛乳の味で争うシーンとか、いいですよね。
游羽はフルーツ牛乳派。千歳は無印派。……それよりもパジャマが気になるなぁ。

ちなみに、ギャルゲには珍しく主人公の大樹はボイスあり、
顔もはっきり出ています。(設定で声オフにはできる)。
はじめは戸惑いましたが、この作品にはこのほうがいいかも。

ギャルゲっぽさは皆無ですが、ある意味キッドらしい作品。
雰囲気が気に入りました。

お気に入り度「B-」