懐かしギャルゲーレビュー

PS2中心にギャルゲーをプレイ。ネタバレしない程度に紹介。

夏少女 PromisedSummer(PS2):レビュー

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機種:PS2
発売:2004/7/29
発売元:(株)サクセス
※PULL TOP「夏少女」移植作品 

 あらすじ

瀬川真人は、友人・結城樹一郎に誘われ、
天文部の合宿で星を観察するため、田舎町の「上郷」にやってきた。
樹一郎の実家の旅館「みやこ」に泊めてもらい、
上郷での日々を過ごす中、真人は3人の少女と出会う。

「喫茶こかげ」の娘、元気いっぱいな「芹沢亜希
樹一郎の妹で、兄に溺愛されている「結城京(みやこ)」
猫を思わせる、気まぐれでクールな少女「東絢水(あやみ)」

季節のページをめくるたび、大人に近づいていく3人。
1度めの夏、2度めのの夏、
そして3度めの夏を迎えたとき――
少女たちは、どのような成長を遂げるのだろうか?

感想(良かった点など)

とにかくこの「夏休みの田舎町」な空気。とても和みました。
上郷の人たちとの温かい交流や、花火、夏祭りなどの風物詩的なイベント。
セミの効果音も多用され、「いかにも」な雰囲気ですね。
会話テンポもかなり良く、最後まで退屈せずにプレイできました。

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シナリオは3年目までありますが、季節は夏に絞られており、
1年目の夏→2年目の夏→3年目の夏と、進行。
1年目にはあどけなさを残していた少女たちですが、年を重ねるにつれ
だんだん成長していくのも良いですね。

私的には1年目の夏が一番好きでした。
ドタバタ感のあるイベントが多めですが、合宿最終日のシーンは感動的。
来年必ず来ることを約束し、みんなに見送られながら別れ。
遠ざかる上郷町ともに、夏という季節も遠ざかっていく……思わずジーンと来ちゃいます。

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ヒロイン3人は、あえて「普通な女の子」がイメージされていそう。
明希は、ストレートな元気娘っぷりで、
麦わら帽子に虫取り網と、とても夏少女なビジュアル。
自分のことを「アキちゃん」と呼ぶのがカワイイです。

京は大人しめで明希と正反対な性格。
個別ルートでは、旅館を継ぐことと、自分の夢との葛藤が描かれていてなかなか良い。

絢水は、背伸びした印象が強い子で、
「お酒って美味しいの?」とか、大人に憧れてはみるものの、
年齢相応のところ垣間見え、やはり彼女も子どもなんだな、と実感したりして。
3人の中では最も好きなヒロインでした。

感想(気になった点など)

3年目の後半あたりに、急にヒロインとの恋愛が入ってきて、
エンディングに向けて慌ててまとめた感じがあり。
親しさから恋心への変化は、もう少し丁寧に表してほしかったです。

たまにギャグの勢いがくどいかなと思う時があります。
(樹一郎君の暴走気味のノリなど……)
この辺りは好みが別れるかもしれません。

お気に入り度

お気に入り度「B+」

夏休み、実家に帰省したような気分になれるかも。
もうそろそろ夏だなということで手に取ってみましたが、
想像以上に楽しかったです^^
ちなみにOP「真夏のかけら」は個人的にはベスト夏ソング。
爽やかでとてもいい曲でした。

※一部、加筆修正しました