懐かしギャルゲーレビュー

PS2中心にギャルゲーをプレイ。ネタバレしない程度に紹介。

十六夜れんか ~かみふるさと~(PS2):レビュー

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機種:PS2
発売:2004/3/18
発売元:加賀テック
※千世「十六夜れんか」移植作品

 

あらすじ

右目が熱を帯び、目の前には不思議な光景が広がる。

南方直也
はときどき、そんな体験をすることがあった。

それを絵にしたところ大当たり。
彼は画家として、帝都でその名が知れ渡っていくことになる。

だが、自分が描きたかった絵ではなく、
幻を写しているだけの絵で成功してしまったことに疑問も感じていた。

そんな、帝都での暮らしに疲れきった直也は、
故郷である御恵名(みえな)村にへと戻ってくる。
村長の娘である葛城緋文、巫女の佐伯乃眞鳥
二人の幼馴染にも、温かく迎えられた。

再びはじまる御恵名での生活。
そこには、新しい出会いも待ち受けていたのだった。

感想(良かった点など)

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日常パートは「和+田舎」でのんびりした空気。
しかしメインのシナリオは、「転生」がテーマになっておりシリアス。
見せ場では、直也の特殊能力を活かしたバトルもあり、手に汗握る展開になるなどメリハリが効いていました。

私は眞鳥ルートがお気に入り。別人格「ヒサギ」がひねくれた子どもみたいで超可愛い。眞鳥への嫉妬ばかりだった彼女が、次第に歩み寄っていく姿が微笑ましいです。
字を覚えて眞鳥に手紙を書くシーンとか、ニヤニヤが止まりません。

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葛城緋文。愛称ひふみんひーちゃんも可愛いですね。
口より先に手が出るタイプ。こういうヒロイン好きです。
「帰ってきてくれてありがとう」「迎えてくれてありがとう」という、
素朴な関係性も心地よい。
着物がちょっと短すぎませんか?(笑)

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闇の狩人ヴェーチェルさん、ミステリアスな少女あや、診療所の娘・ちょっとおませな凛ちゃん等。
ゲームっぽさがありながらも、昭和初期をイメージさせ、
レトロさもきっちり漂うキャラデザがかなり好みです。
凛ちゃんの洋装とか、いかにも昭和っぽい。

感想(気になった点など)

バトル展開は悪くないと思うが、
やはりギャルゲーとしては、もうちょい穏やかに終わる話が見たい。
全てのルートでああいった流れにしなくてもいいのでは、とも感じます。

絵柄はとっても好きですが、立ち絵が小さく、少しぼやけているのが惜しい。
あと、一枚絵にたまに違和感がある絵が混じっていました。
緋文が急に大人っぽい顔になったり、
食事しているシーンの絵で、テーブルに何も乗ってなかったり。
「エアご飯」状態はなかなかシュールな光景(笑)
あとで書き加えようとして時間が無くなってしまったのかも。

お気に入り度

お気に入り度「B-」

絵が可愛らしく、伝奇風な世界観も気に入りました。
ギャルゲーというと現代を舞台にしたものが多いですが、
こういうちょっと昔っぽい作品も好きですね。

余談ですが、BGM全曲や主題曲が入ったサントラCDがもれなく付いてます。
同ブランドの「六つ星きらり」にも付いてますが、
初回限定でなく、全部につけているのはなかなか太っ腹でしょう。

日常BGM「風にのせて」は、いかにも田舎に帰ってきました感がステキです。
OPテーマ「恋歌」はゆったりめのテンポながら、
ストリングスの刻みが和風の舞いを感じさせるようなリズム感。サビもカッコいい。